ついにはじまった演劇祭

江原にて

こんにちは、こいもです。
演劇祭が始まりました!!ついに!!パチパチ👏👏
学生の私共は今日の今日(9月15日現在)まで演劇祭に関わる実習がありました。二年生はまだ続きがあるみたいです。
数日前から、会場となる大学にも関係者が準備や練習のため出入りをはじめ、現実味を帯びてきた演劇祭。
私は、演劇祭が始まることにより、どんな人々が、どのくらいここ豊岡を訪れるのか気になって仕方ありません。町はどんな色に染まるんでしょうか?ドキドキしますねぇ。
ところでこいもの通う芸術文化観光専門職大学にはただ通っているだけである特典がついてきます。それは何と、、、
「青年団の通し稽古無料見学」
かーーっ。ええぇ。いいんでしょうか?だって、ねぇえ。ましてやこいもは観劇自体も経験が豊富ではないので、こんな状況、ヒーヒー言ってしまいますよ、、、何だか贅沢すぎて。いいんでしょうか??初心者こいもにはまだ早い??
まぁとにかく!!9月12日「日本文学盛衰史」通し稽古行ってきました、ううん観てきました。
こいもは日頃から見逃し聞き逃しが多く、偶然の出会いや又聞きに頼って流れながら生きているのですが、今回もそのおこぼれを大事に拾って行ってきました。何てったって、こいもが通し稽古が見学できると知ったのは始まる2時間前だったのですから。
記事のためのリサーチをするべく、江原に降り立ったこいもは(これはまた今度の記事で書きますね)、いくつかのリサーチを経て
「江原河畔劇場」
にお邪魔しました。関係のない人間が入っていいものかもわからず、怯えながら玄関の検温器まで行きましたが、受付の方が温かく迎えてくださいました。そんなこんなで劇場の案内をしていただき、電車の時間を待ちながらうろちょろしていたときでした。私に気づいて声をこけてくれたひとがいました。大学の友達でした。何をしに来たのかと話をしていると、通し稽古を劇場に観に来たのだというのです。(ワオ、そんなのあったの?いやそういえば連絡きてた、、、?なぁ、かなぁ。)
おい、こいもよ、ここまで来てそれを観ずに何をするんだ。
というわけでこいもは偶然の出会いからチャンスをゲットしました。

右下に捉えたのは、、、

青年団「日本文学盛衰史」(2018年) 撮影:青木司

そして始まった通し稽古。
階段を上がって、目の前に広がるセットの光景にこれから始まる物語の想像を膨らませます。多くの舞台を知っているわけではないので、こいもの舞台コレクションに脳内で追加します。通し稽古はゲネプロとは違い、舞台の脇に美術や大道具などがおいてあったりして、何だか舞台裏に潜入したみたいでワクワクします。
そんなこんなしながら、席に落ち着きます。私の座った席は客席の中腹の本当に真ん中でした。
通し稽古はというものはもちろん演出家が舞台全体の調整のために参加します。
私の座った席は中腹の真ん中の席。
そう、つまり私の斜め前には我らが学長平田オリザさんがいるということ。
なんと私は観劇経験ひとけた目にしてオリザさんを視界の右下に捉えながら作品を観たのです。それはそれはすごーく不思議な体験。
学内で見るよりもラフな格好をしているオリザさんの姿は、学長ではなく演出家です。見るつもりはなくてもカバンの中身が見えてしまったりして尚更ヒヤヒヤしました。
な、なにも悪いことしてない、もんね!視界に入ってるだけだもん。ハハハ。辺りを見渡して、ふぅ。どうやら怪しい目でこちらを見ている奴はいないようだ。
この作品はもともとは小説があり、それをオリザさんが演出したものです。青年団のホームページには原作の高橋源一郎さんの舞台化に向けてのメッセージもあるので是非御覧ください。
見終わるとオリザさんからミーティングの招集がかかりました。、、、。こいもの通し稽古を観た最初の感想は、「あの子と見たい」でした。こいもには歴史から文豪からと何でも詳しい文学少女の友達がいます。
その子がもし隣りにいたら、どんなに楽しんで観ただろう。また、観終えた後にはたくさんの話をきかせてくれたことだろう。
「あのときのあそこの二人の絡みはおもろすぎた」
なんて言って一つ一つ教えてくれそうです。いつか、一緒に観られる日が来たらいいなぁ。と。そんな興味をそそられる作品です。
登場人物のの一人ひとりのセリフも聞き逃がしたくない、聞き逃がせない。何がとは言えませんが、オリザさんの「わかりあえないことから」を読んでいた私にはその内容とリンクする部分を見つけられました。
物語が進んでいくにつれ、こいもの中で渦巻きがどんどん大きくなっていきました。ザワザワザワザワ。何か、私が今ここに居るのって、面白い。この時代に生きているということが、物凄く意味があるようにも、ただの偶然であるかのようにも感じました。その中で今生きていることが何だか少しおかしくて、でも愛おしいようにも思えました。その気持ちはくすぐったくて、でも少し苦くて、でも体験できてよかったです。

書いていると、これもあれもともっともっと詳しく細かく書きたくなってくるのですが、、、ここまでとしましょう。是非直接ご自分の目で観に行ってくださいね。本当に是非。実はこいもは通し稽古の他にもゲネプロと本番公演と最高であと二回この短期間で観る機会が与えられています。フフフ。

この「日本文学盛衰史」の公演が気になった方は⇒https://toyooka-theaterfestival.jp/program-event/4579/

当日券も販売されますよ!

演劇祭はもう始まっています。皆さんのこと、豊岡で待っております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

少しでも気になった方はhttps://toyooka-theaterfestival.jp