「演劇」という鏡

脳みそを演じることから 

こんにちは。

つい先日豊岡に秋の風🍂を感じて喜んでいるこいもです。

あんなに暑かった豊岡にあんなに涼しい風がふくとは、、、。わたくしこいもは冬周辺の季節が大好きでたまりません。こたつ、みかん、寒空、白菜、星、人参、大根、あぁ、お野菜が美味しい季節だぁ。とにかく本当に嬉しいんです。

豊岡の秋というのは短いらしく、あっという間に冬が来るんだそうです。去年は例年よりも随分雪が降ったそうなんですが、今年はどうでしょうか。楽しみではあるけど、買い物とかが大変になるのか。引いて運べるそりでも買おうか、、、。そんなことを言っている間に、2022年が終わってしまいそうですね。あっと言う間ですなぁ。

そそくさと去っていく2022年に、豊岡演劇祭を思い出に仲間入りさせませんか。

 

ところで、
なななんと、聞いてください皆さん。
私こいも、何と先日、
演技デビュー果たしました、、、!!!
と、これは大袈裟であります。デビューなんて言いましてもたった数分の役を30分の劇をしただけと言えばだけなのです。
「どんな劇だよ!」
とそんな声が聞こえてきそうです。実はこれ、演劇のワークショップで行った内容のことなんです。

私の通う芸術文化観光専門職大学さんには、カリキュラムに『演劇ワークショップ実習』なるものが存在します。外部講師である劇作家さんなどに直接レクチャーしてもらうことのできるステキな機会です。無論夏休みを六日間費やして行われますが…。
けれど!!その分実りも多い時間となります。というか、実らせて持って帰らせてもらう意気込みです。
その短い時間の中で一体何の役をやったのかと言いますと、
「脳みそ役」をさせてもらいました。

あ!笑われたそこの方、、、そのまま笑ってやってください。どう演じるんだ、、、と思われるかと思います。でも、これがまた、ね、いい味を出してるんです。台本がまず臓器同士(擬人化的な)のやり取りで構成されており、ワークの条件にぴったりはまっていました。

上の写真がその時のセットです。奥の一人用のソファから脳みそ、肺、心臓(時計)、肝臓、小腸と、体内をイメージしました。他のチームにはお札役もあればマスコットキャラクター役もいれば、文房具役もいました。人間の役と同じくらいいた、、、皆さんに見てほしかったくらいです。
しかしまぁ、振り切った少しナルシストなキャラクターだったので、苦戦しました。極め付けには、、、

「oh、マイブレイン🧠!!!」

なんてセリフまで。そして、最後にはみんなの前で発表。な、なんとか笑いも取れました、安心安心。そしてその日の実習が終わり、充実感溢れる気持ちで部屋に帰り、少し休憩しようと横になったときには、、、
瞬間で寝てしまいました。
久しぶりに体が泥のように重たく感じました。他の実習日にはそんなことはなかったのでおそらく脳みそ役が原因でしょう。演じることがこんなに体力を使うことなんだと知りました。あの数分だけで私はもうくたくたでした。
それは、もともとの自分とは似ても似つかない性格の役だったからだと思います。体も心も抵抗感があったんです。

「私はこんなふうには振る舞わない、私はそんなこと言わない」

そんなことを沢山考えました。なにせ、脳みそだし、、、。もちろん、逆に深く共感するときだってあると思います。演技にはきっとこんな体験が付き物なのでしょう。役の気持ちに向き合えば向き合うほど、自分が現れてくるようです。それはまるで自分の内面が鏡に写し出されているかのようでした。

そしてきっとそれは、観ていても同じではないでしょうか?

それは癒しと発見の時間 こいも的演劇祭のすゝめ第二弾として

前回の「会いたい人はいませんか、連れ出したい人はいませんか?」でも少し触れたのですが、演劇を見るとき、感化されて色んな感情が素直に現れることがあると私は考えています。

劇場には、取引先の相手もいなければ、嫌な上司も、気の合わない友達もいません。頭の中から追い出していい場所なんです。

あなたはただ、不特定多数の客の中に紛れて最高に心を自由にしてそこに座っていればいいんです。

そこが演劇の醍醐味でさえあるように思います。そこには自分と舞台があることさえ分かったなら、もう準備は万全なんです。人生は如何に上手く社会から離脱した時間を作れるかが、豊かさであると思います。それに、私はまだ詳しく細かく舞台美術を見ることもできないし、それぞれの劇団についてもわからないことだらけなので、なおさらそんなところに魅せられます。

誰のためでもない自分のためだけの時間、感情。そうしているうちに繕いのない自分が見つかるかも知れません。自分の今までを愛おしむことができるかもしれません。
演劇とは、つまりそんな機会とも言えるとこいもは思います。

 

そして、もうひとつ。私がまさに体験しているワークショップという「体験」について。

今回の豊岡演劇祭にはワークショップに参加できるものが6つあります。豊岡、竹野、出石、城崎でそれぞれ色んなタイプのものが行われます。私自身が6日間連続で受けているからなおさらなのですが、是非行ってみてほしいです。ワークショップには発見があります。必ず。そしてその発見は忘れません。

なぜなら自分の身を持って出会ったものだから。

豊岡演劇祭で観てばかりではうずうずする!なんかちょっと発見っていいなぁ、、、なんて思った方は自分で発見しにワークショップに行ってみてはいかがでしょうか。

 

豊岡演劇祭に、自分を癒やしに、発見しに行きませんか。ほかの誰でもない自分に、自分で。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも気になった方は⇒https://toyooka-theaterfestival.jp/